言葉の葉を綴じる社より、心をそっと照らす、新しい物語の誕生です。
秋の夜長に、そして少しだけ人恋しくなるこの季節に、皆様の心へお届けしたい一冊ができました。 この度、私たち「言葉の葉を綴じる社」から、又吉秋香による新作長編小説『その光が届く頃には』を刊行いたします。
あの名曲から生まれた、切なくも温かいラブストーリー
この物語が生まれるきっかけは、多くの人の心に今なお響き続ける、ある不朽の名曲でした。 角松敏生さんが作詞作曲を手掛け、中山美穂さんが歌った『You’re My Only Shinin’ Star』。
遠い憧れの存在。言葉にすれば壊れてしまいそうな、もどかしい関係性。 あの歌が持つ、都会的で、切なくて、それでいてどこか温かい世界観に着想を得て、全く新しい愛の物語が紡がれました。 音楽を聴くように、一本の映画を観るように、物語に深く浸る読書体験をお約束します。
あなたにとって、「手の届かない星」はいますか?
静かな海辺の街にあるプラネタリウムで、星の解説員として働く藍沢湊斗(あいざわ みなと)。 彼にとって、大学の同級生だった人気映像作家・星良(せいら)は、SNSの画面越しに眺めるだけの、決して手の届かない「星(スター)」だった。 声をかけることもできず、ただその活躍を祈るだけの日々。
そんな彼の日常は、ある春の夜、一変する。 湊斗が働くプラネタリウムに、星良が、たった一人で現れたのだ。
「もう少しだけ、ここの星を見ていたいんです」
その一言をきっかけに、静かに交差し始める二人の世界。 完璧な輝きの裏に隠された彼女の孤独と、星だけを見つめて生きてきた彼の優しさ。互いの素顔に触れるうち、二人の間にはかけがえのない時間が流れていく。
しかし、その輝きは、やがて切ない影を落としていく。二人の間に横たわる、あまりに大きな世界の差。彼は、再び心を閉ざしてしまい……。
これは、単なる恋愛小説ではありません。 孤独な魂が互いの光を見つけ、照らし合うことで自らの道をも見出していく、再生の物語です。
こんなあなたに、この物語を届けたい。
- 誰かに言えない、秘めた憧れを抱いている方
- 「好き」という言葉だけでは表せない、大切な関係がある方
- 都会の喧騒から離れて、静かな物語に心を浸したい方
- 星空やプラネタリウム、そして80年代のシティポップが好きな方
- 切ないだけでなく、読み終えたあとに温かい感動に包まれたい方
湊斗と星良が見つけ出す関係の答えを、ぜひあなたの目で見届けてください。 この物語が、あなたの心にとっての、ささやかながらも確かな光となることを信じて。